散歩道<6066>
脳データー×AIでCMの印象を読む取る
テレビCMの動画を見たとき、「きれい」「かわいい」など、その人がどんな印象を抱いたかを、装置を使って読み取る技術を、日本の研究チームが開発した。脳活動もデーターと人口知能(AI)による解析を組み合わせた手法でより効果的に購買意欲をそそるCMづくりに活用できるという。
情報通信研究機構の西田知史研究員らのチームは、成人の男女6人に協力してもらい、CMの動画を見たときの脳活動のパターンを機能的磁気共鳴断層撮影装置(fMRI)で記録した。さらに、同じ動画を別の複数の人に見せて、心に浮かんだ印象を文章にまとめて書いてもらった。
研究チームは、脳活動のデーターと文章に含まれる単語との対応関係を、人工知能に学習させた。その結果、人工知能は、脳活動のデ-タを、その人が受けた印象に対応する幅広い言葉の候補に変換できるようになった。
脳活動のデータを文字化する技術はこれまでにもあったが、従来は対応できる単語の数は動詞や名詞約500単語に限られていた。新技術は形容詞を含む約1万単語に増え、その人が感じた「印象」を幅広く解読できるようになった。例えば、長い髪の女性と赤い花びらがあしらわれたシャンプのCMを見てもらう実験では、「女性」「金ぱつ」「話す」といった単語だけでなく、「かわいい」「やさしい」とい言った形容詞を導き出すことに成功した。
西田さんは「CMを含め、脳科学を活用したマーケッテングに応用できる。ただし、個々人が抱く印象はプライバシーにかかわるため、読み取ったデータの管理も重要になる」と話している。<検>IT、 '17.11.18.朝日新聞
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