散歩道<5910>

                                経済気象台(834)・経営の目的とは


 会社経営の究極の目的は何だろうか。中小企業の私には考える所がある。働いている社員が充実した人生を過ごすことで、幸せを感じ、お客様や地域社会に貢献することではないか。社員が成長すれば会社も発展するはず。その結果、会社は社会に貢献できるし、世間に認めてもらえるようになるだろう。
 私は決断する時、迷った時には必ずこの経営目的に立ち返る。そして、全社員が同じ方向を目指すため、社内で経営指針発表会を開いている。皆で会社経営の理念と方針を確認し、事業計画の進み具合を把握する為に、である。
 各部署が業績見通しと実績の差を分析し、幹部は決算月には年度の反省をしてもらう。経済情勢の変化に対応する為に戦略も見直す。反省を踏まえたうえで、今後の方針や計画を作っていく。それを繰り返すことで全社員が自らの成長を確認し、経営に主体的に参加することに成る。このことを愚直に繰り返していくことが経営者の責任だと、私は心に刻んでいる。
 最近の日本を代表する企業の業績悪化が社会問題になっている。
 経営判断ミスも一因だろう。だが私は、もっと根源的な問題があると考える。経営者が会社経営の究極の目的を理解していないことが原因ではないか。
 会社の財産で有る社員は何のために働くのか。会社は何の為の存在するのか。会社は、地域や社会にとってどういう存在であるべきか。こうしたことに深い洞察をめぐらせ、迷った時には原点に立ち返る姿勢があれば、会社が窮地に追い込まれることもなかったのに、と思う。経営者の自覚と責任が問われる。     
'17.6.17朝日新聞

備考:経営者よ、しっかりしてください。