散歩道<5753>

                            
 経済気象台(779)・闘うべきは不況・貧困・格差 

 メデイアや野党の政治家がアベノミクスが失敗した、リフレ派が敗北したという。
 本当だろうか。確かに目下上昇率は日銀が目標とする2%を達成していない。物価低迷には消費税増税が関係しているが、なぜかアベノミクス批判派はそれを指摘しない。金融緩和を批判し緊縮財政を容認するようでは不況は続くばかりだ。
 半面、雇用情勢は改善している。就業者数は安倍信三首相が就任した2012年12月の6251万人から16年10月の6455万人まで、200万人増えている。そういうと非正規雇用ばかりが増えて正規は増えていないという批判がある。しかし、正規雇用も月次統計が利用可能な1年1月の3336万人から、直近の3405万人まで70万人近く増えている。当初は非正規雇用が先行して増大したが、最近では正規雇用に改善が及んでいる。
 格差や子供の貧困率も改善の兆候がある。総務省が10月に発表した14年全国消費実態調査では、世帯間の所得格差を表す指標とされるジニ係数は、前回09年時点よりもわずかながら下がった。また、貧困率、子供の貧困率も09年より下がっている。
 こうした改善が一次的なものなのか、アベノミクスが原因なのか、アベノミクスだけが原因なのかは詳しい検討が必要だ。しかし、「アベノミクスのもとで非正規雇用しか増えていない、格差・貧困が悪化している」というのは事実の裏付がない。
 仕事が欲しい人が仕事を得て、多くの国民が豊かに暮らせるようにすることが政治の目的である。メディアや野党の政治家が真に戦うべき相手はアベノミクスではない。不況であり、貧困であり、格差である。    
'16 .12..16.朝日新聞  <検>経済気象台、<検>外国、

備考:どの地方に行っても共通して感じるのは、町全体(商店街)がひからびて(シャッタ通り)いることである。これはサイクル(景気循環)の問題ではなく、構造的な問題から発生しているように思える、何らかの手を考えなくては、この流れは全国的に今後も続いて行くように思う。国民全体のテーマとして考える必要がある。

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