散歩道<5736>                 602から移動

                  論題時評(1)・ポピリズムとニヒリズム・思考停止に陥る社会、国家財政破綻の危機<1>       (1)~(2)続く

 小泉政権によって日本の政治は大きく変化しつつある。問題はそれをどう評価するかだろう村松岐夫「政官関係はどう変わったのか(下)(論座9月号)は閣僚面接調査に基づいて「首相政府」が作り出されたと指摘する。「現在、あなたの省(庁)の政策形成や実行について省外で影響力を持つものはどれでしょう」という質問に「族議員」という回答率が低下し「首相・トップ」が大幅に上昇しているからだ。村松岐夫「行政府における首相のリーダーシップの回復」で政府は「まっとうな方向」を「めざしはじめた」と評価する。山崎正和「『論理の政治』に脱皮か(毎日新聞8月16日「論理の筋だけで政治をやろうとする指導者がでてきたといってもいい」と述べ、そして、「情の政治には後戻りできないだろう」という。しかし、具体的な政策次元で見るとそういえるだろうか。小泉政権の4年4ヶ月はパーフォーマンスを演じては(世論調査の動向を見ながらその効力が切れると、又次のパーフォーマンスを演じる・・・・その繰り返しだ。しかもほとんどの政策はうまくいっていない。30兆円の新規国債発行枠の公約、北朝鮮訪問、自衛隊イラク派遣、8月15日の靖国参拝公約と中国外交など・・・・すべてがそうだ。そして政策が破綻すればするほど、小泉首相はより強い自分を演出し、人々の感情に訴えてゆく。有権者もより強い刺激を求める。 2005年9月4日     <検>政治

'05.8..29.朝日新聞、慶応大学教授金子勝様

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