散歩道<5725>
経済気象台(759)・進む「幼稚化」の裏側に
トランプ米大統領が「米国第一主義」を掲げて就任した。経済復興と雇用回復の視点で物事を判断し、それに反すれば関税などのペナルティを掛ける、というのだ。敵味方」はっきりと分かれ、それでもトランプ政策に恭順の意を示すなら、「昨日の敵は今日のとも」となる。世界中が戦々恐々として、なり息を見守っている。しかし、日本の社会も同じようなものではかいか。つまり、かっての終身雇用、年功序列の日本的システムは過去のものとなり、社員はコストであり、非正規化が進み、成果主義といった考え方が取り入れられてつつある。人格は関係なく人一倍金を稼いだ人間が成功者に成れる。だがひとたび稼げなくなれば、会社は味方ではなくなる。DeNAが最近、自社で運営しているキューレーションサイトを閉鎖した。プラットホーム事業(要は場貸し)と称し、情報の真偽をチェックすることなく掲載し、その閲覧数に応じて広告主から広告料を徴収していたことの是非を問われた為だ。道徳観をわきに追いやり、金儲けに走った結末である。トランプにしてもこうした企業活動にしても、叉品のないバラエティー番組全盛の世の中、どうも幼稚化しているように思えてならない。一方、東京五輪や都市中央卸売市場の豊洲移転問題などでは、いわゆる「大人の世界」がうごめいている。その特色である「密室」「なあなあ」という言葉は嫌われる。小池都知事が支持を得ているのは、その透明性である。きちんとしたルールの元に物事を進める大切さ。それに携わる人間のまっとうさが、きちんと評価されなければならない。
17.2.7.朝日新聞 <検>経済気象台
備考:皆様自信を持って胸を張って、前へ進みましょう。