散歩道<5714>
経済気象台(752)・東京五輪は何のために
東京五輪を3年後に控え、様々なトラブルが続いている。エンブレムのデザインや新国立競技場の設計はやり直しになった。招致活動費の内容は不透明なままだ。海外から不安視される原発事故処理では、廃炉のめどが立っていない。ゴルフ開催予定地のゴルフ場は、性差別が問題視されている。国や自治体、組織委員会間の不協和音も聞き苦しい。競技施設が「負の遺産」にならないかも心配だ。水泳競技の為のアクアティクセンターは、現在ある東京辰巳国際水泳場の隣接地に新しく作られる。競技者の為の「アストリートファスト」を言うなら、1月に渡辺一平選手が世界新記録を出した辰巳での開催で申し分ないはずだ。競技や種目の数は、かってより多くなる。1,964年は20競技・163種目で、昨年のリオ五輪では28競技・306種目。2020年には33競技で、種目はIOCが定める上限の310に近ずく見通しだ。何のために東京で再び開催するのだろうか。半世紀前の美化された記憶を思い起こし、五輪関連の需要による景気浮揚を当てにするなら要注意だ。前回の東京五輪では、開幕後に景気は冷え込んだ。例えばカメラメーカは不興カルテを結成した。その後の業績回復は、ベトナム戦争特需によるものだったという。76年冬季大会は、改正の3年前に米国デンバーが住民投票で辞退し、開催実績があったオーストリアのインスブルックが引き受けた。とはいえ、東京が今更開催を返上するわけにもいくまい。ならば、「何のために」を改めて問い直したうえで、開催に臨むべきではないか。17.3.18.朝日新聞
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備考:その後の選挙がらみのゴタゴタなどから考えると、五輪が本当に計画通りいくのか疑問が残る。'17.10.4.