散歩道<5218>

                         美術展・ボストン美術館展・日本美術の至宝

 '13.5.4(土)大阪市立美術館・当日は心斎橋通りは、観光客でごった返していた。天王寺駅から動物園の横を通って美術館に向う人の群れは、子どもずれの親子で一杯だ。美術館内は、連休の中日で老若男女観客の多くどちらか言うと高齢者が多いのに驚いた。宗教画の神、仏の像や図を数多くを見た。これだけの美しく完成度が高い作品が大変いい状態でボストン美術館(海外)にあることに驚く。
 皆さんイヤホーンで聞いたり、解説をじっと読んでいる人が多く中々前に進まない。明治初期、日本では廃仏希釈の政策が取られていた結果、これだけの日本の誇る国宝級の美術品が当時、海を渡ったと思われる。解説では当時日本に来ていたアメリカ人美術家で日本の大学で教鞭を執った、フェノロサ
(1853-1908)、ビゲロー(1850-1926)彼らに影響を受けた岡倉天心(1862-1913)等による収集が積極的に行われたことがあったからだと思われる。
 叉、何メートルにもなる吉備真備
(695-775)大臣入唐絵巻、平治物語絵巻等、物語が当時の時代背景や風景等がこれらの作品から読み取れるのはなんとも面白い。
 中世の水墨画や、初期の狩野派の作品。水彩画や水墨画には何時もながら、研ぎ澄まされた緊張感のようなものを絵から感じ取るのである。そこに展示されているのは、15、16世紀の伝狩野元信、伝狩野雅楽助、17、18世紀の長谷川等伯、土佐光起、尾形光琳、伊藤若冲等の作品の数々である。
 それらは、近世絵画として分類されており、牧牛や野馬、尾長鳥、鴛鴦や竹雀、四季の花々、押し寄せる波の飛沫に、何ともいえない懐かしさや優雅さ、心落ちゆくものを感じるのである。
 まとめて、曽我蕭白の作品が展示されている、彼、独特の描写や、面白さ、世の怖さなど当時の社会を横目で見ていた描写や作品の技術の高さがいまの時代でも人の興味引く作品であることは、実にすごいことだと思う。
 入口に飾られた曽我蕭白の雲竜図の前で観客は記念写真を撮っているのが目に付く。


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