散歩道<5170>
コーチよ怒鳴るな(3) (1)〜(6)続く
傷つけて気づいた 楽しい練習ならば 自分で考え伸びる
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・・とはいえ目の前に全然言うことを聞かない子がいたら、怒鳴りたいときもあるでしょう。
「最初は確かにイライラしていました。コーチとして教えこまないといけない、と気負つていましたから。でも私が無理やり指導するより、子ども自身に気付かせ、学ばせる方がずっと伸びると発見したんです。その為には繰り返し練習し、体験させる必要がある。それには楽しくなければいけない。たのしいと感じて初めて、自分から学ぼうという意欲やエネルギーが出てくるものです」
「オシム監督をジェフ市原(現ジェフ千葉)に招聘した(しょうへい)先輩の祖母井秀隆(うばがい)(現京都サンガーGM)はドイツのケルン体育大学に留学中、たとえばウオーミングアップの方法を授業で300通り近くも教わったそうです。これだけあれば、子どもも『今日は何をするの』と興味をもちますね。キックの練習も、的当だとつまらなくても、コーチがキーパーになるぞというと喜んでやる。毎日毎日、同じ練習だから退屈する子が出てくるのです。怒鳴るのではなく、何をどうしたら聞いてくれるのか、という風に考えればいい。練習が旨くいかずにイライラするときには、別の練習法に切り替えればいいだけなんです」
「スポーツ指導法が専門の教授にも11年前に出会い、やる気を引き出す声かけの方法を一緒に考えました。たとえばリフティングを70回できた子がいたとします。『昨日の学校の子は80回出来たなあ』といってプライドを刺激する方が、『もっと頑張れ』『目標を高く持て』というより間違いなく効果が大きい。小学1年生のうちは『ほめ』、高校生にもなると『認める』ことも大事です」
'13.2.1.朝日新聞 サッカーの出前指導をする 池上 正さん
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