散歩道<5147>
インタビユー・オピニオン どうした サムライ
渡米のスター選手 成長止まることも 球界の魅力高めよ(3) (1)〜(5)続く
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・・・日本のエースだった松阪がいい結果を出せなかったことは、日本全体の評判を落としますよね。
「そういう狭い考え方の人もいるかもしれません。しかしテキサス・レンジャーズはダルビッシュ有に大きな投資をしました。日本ハムに入った大谷翔平にも相当なお金を出そうという球団もありました。ニューヨーク・ヤンキースで活躍した黒田博樹は新たに大型契約を結んでいます。大輔だけを見て、日本人をひとくくりに判断するのは、正しい考えだとは思いません」
・・・野手についても聞かせてください。日本人選手の評価は、あまり高くないですよね。
「特に内野手はvisualが問題です。元シアトル・マリナーズの川崎宗則はグッドプレーヤーですが、米国のコーチやファンが彼の守備を見た時に、そうは感じません」
・・・ビジュアル・・・。見た目、ですか。というと、つまり。
「そうですね。なんというか。・・・・・(人差し指でトントンと机をたたいて、しばし黙考)。社交ダンスのチャンピオンは、リズムに乗って軽やかに踊りますね。大リーグの内野手の多くはラテン系で、リズミカルに動き、シングルハンドで自在にボールをさばく。日本人には、そういった軽やかさ、ビートを刻む感じがありません」
・・・そのリズム感とやらがあれば捕れない打球も取れるのですか。
「全く関係ありません。主観的な評価にすぎません。でも、それがとても大きい要素です。選手を評価する人たちやファンの目に、リズミカルでない選手は、グッドプレイヤーでないと映るのです。日本の25歳の選手なら高校時代から(打球の正面に回って両手で捕球するという練習を)100万回するでしょう。すぐに変えるのは難しいかもしれません」
・・・今季から大リーグに挑戦する中島裕之や田中賢介も日本を代表する内野手ですが。
「彼らもグッドプレイヤーです」
・・・リズム感があるかといえば。「・・・・・・」
・・・分かりました。ボビーチルドレンと呼ばれた元ロッテの西岡剛も成績を残せず、日本に戻って今季から阪神でプレーします。「彼は2塁上の併殺プレーで苦労しました。大リーグでは走者が野手めがけてスライディングします。走者を避けながら送球するプレーは、反復練習ですぐにできるようになる。能力や技術で劣ったということではない。日米のスポーツマンシップのあり方の違いというだけです。彼が渡米して1年目の春、一緒に食事をしました。併殺プレーで苦労するから練習しておくように言いました。しかし・・・。彼はlistening(聞くこと)があまり得意ではないようです」
'13.1.16.朝日新聞・大リーグ・レッドソックス前監督・ボビー・バレンタインさん
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