散歩道<493>
面白い話大集合・散歩道・2950号・記念
286、人は誰も、生から死へ至る途上を生きている。人生は過程(プロセス)だ。どこに辿り着いたか、何を得たかではなく、今、どこに向かおうとしているのかが肝要ではないだろうか。南米大陸への旅を始める時、23歳のゲバラは日記にこう書いている.「その時の僕らは、その旅が意味するもののすべてを理解していたわけではなかった。僕らに見えていたのは土埃と、オートバイに跨って北へ北へと走り続ける自分たちの姿だけだった」・散歩道<2973>
287、「エネルギッシュなフイナーレでは、ピアノが完璧なサウンドでそびえ立った。辻井伸行とタカーチ四重奏団は、次のことを私達に伝えてくれた。音楽とは、耳を傾け、心で感じるものである。」散歩道<2975>
288、だがもっと重要なのは、自動車のこういう発達が人々の日常生活を変えたことだろう。たとえば若者たちのデートが親の監視から離れ、しかも車という密室で行われるようになって、道徳上の論議さえ呼んだ。経済生活も変わり、たとえばガソリンスタンドでの便利さからクレジットカードが普及し、自動車販売の促進に分割払いが採用されると、たちまち他の商品にも広まった。精神生活も変化を蒙(こうむ)った。自動車がステータス・シンボル化し、機能よりも外面の恰好(かっこう)よさが重んじられ、「モデル・チェンジ」が盛んになると、人々はそれに合わせて踊らされたのである。散歩道<2957>
289、音楽会・2部のプロコフィエフの「ピーターと狼」では司会、ナレーション、による楽器と音や声の解説がなされた。子供たちが今後、音に関心を持ってくれるようになるのか、それへの挑戦のように思える。指揮、フルート、オーボエ、イングリッシュ・ホルン、クラリネット、トランペット等々、これは言葉でも同じで、散歩道<662>明治文化人の訳業や、<663>明治文化人の造語能力にあるように、「言葉」が、徐々に社会に普及していったのであろう。 この音楽会を聞きながら、全く別のことを考えていた*2。それに比べて、現在の情報機器の一般社会への普及は、それらの段階を経ずして一気に日本国中に情報のみが普及したことに問題がある。それを教える施設も、国からのアドバイスもほとんどなかったに等しい。会社に任せ切りであったように思う。その時期に、(会社)組織におられなかった人にはよくわからないうちに、世の中が何時の間にか進んでいってしまつたような感じを持たれ、そこから取り残されていくような疎外感を感じられたのではないかと思った。それは高齢者が今の世の中の変化が、よくわからないうちに進んでいるような疎外感の様子と似ているように思う。散歩道<2977>
290,世相(124)・あなたの思い出の曲ベスト50、行って見たい先ベスト10、フランス人の日本の三ツ星、二ッ星は、ルーブル美術館100選、有名人の好きな絵は、日本人が選んだ好きな絵は、散歩道<2974>
291、甲より乙がシャレている「オツなもの」
「甲、乙、丙、丁・・・といえば、いささかお年を召した方には、見るのもいやな通信簿を思い出す人も多くいるだろう甲は乙よりも優れているというのが、世間の相場だが、邦楽では必ずしもそうとはいえないから、”乙以下組”には愉快な話だ。邦楽で「甲、乙」といえば音調のことで、三味線に合わせて唄うとき、高い「甲」よりも1オクターブ低い「乙」のほうが渋味があってよくマツチする。そこから、粋で渋い「しゃれた趣き」を表すのに、「オツなもの」という言葉が使われるようになった。言われてみれば、学校時代に乙ばかりとっていた人間のほうが、勉強ばかりしていた”コウ派人間”よりも、オツな男が多いようだ。樋口清之様 散歩道<604>
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