散歩道<4734> 
 
                         インタビユー・オピニオン・経済成長という麻薬(3)                  (1)〜(7)続く
                       幸せを感じるのは 成長が加速する時 止まれば消える

・・・それはあまりにシニカルな考え方では?
  「それがわれわれの生きる世界だ。例えば中国人は、これまで50年にわたって狂った政治システムの牢獄にいたようなものだ。そして今、彼らは成長することを味わっている。だから私たちよりずっと活気がある。これほど喜ばしいことがあるだろうか」
  「他方。中国人から見れば、われわれ欧州の社会は信じられないぐらい豊かだろう。だが、成長がなければ、豊かだと感じられない。自分の国は豊かだから、ほかの国に富の10%を差し上げようなんていうドイツ人は一人もいないだろう」
・・・その欧州は経済成長のない時代に入りそうです。
  「欧州は90年代の日本のような『失われた10年』に向かって出発したのだ。当分、成長をあきらめなければならない。そうなると、社会のもろさが見えてくるだろう。経済がどんどん成長することで幸福を感じてきた社会だから。停滞とうまくやっていくことができない」

'12.1.18.朝日新聞・経済学者・ダニエル・コーエンさん

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