散歩道<4703> 
        
    
                           再考・エネルギー(3)                         (1)〜(3)続く
                        
過剰消費慎み 自然エネ利用
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・・・文明や哲学は?
 「やはり自然との共存という思想に返らなくては成らない。人間は自然を征服できるという西洋の思想に対し、日本には、動物はもちろん植物もみな仏だという『草木国土悉皆
(しつかい)成仏』の思想がある。日本は国土の3分の2が森で、神社には必ず森を残した」「一方の西洋文明にとって森は未開の象徴。そういう文明。哲学まで変わらなくては」「若い時、来日した英国の歴史家のトインビーに会った。彼は『17世紀になって、それまで最も強力だったイスラム文明に代わり、科学技術文明を生んだ西洋諸国が世界を征服した。そして日本のようにいち早く科学技術で近代化した国が栄えた。しかし21世紀には、非西洋諸国が科学技術文明を採り入れながら、自分の伝統的原理に基づいて新しい文明を作るであろう』と語った。で、私は『どういう原理でしょう』と聞いたら、『それはお前が考えることだ』ってしかられました。それから40年考えて、今、やっと答えを出せた」

○ ○

・・・どう変わっていくべきですか
 「やはり過剰な消費生活は慎むべきだな。自然エネルギーを利用して、『もったいない』
*2精神で生活する。それが日本の伝統にかなう。震災で思ったのは、東北の人々が決してエゴイストではないということ。忍耐強く秩序を守る被災者に世界が驚いた。道徳精神が残っている。自然の恩恵を受け、感謝して生きる。そういう文明によって新しい日本を作るべきです。

'12.1.1. 朝日新聞 哲学者・*1梅原 猛さん 

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<443>*2ワンガリ・マタイ、