散歩道<4666>
仕事力・「非日常を捉えて生きる」(4) (1)〜(4)続く
「捨て身の力」を忘れない
自分の限界まで必死になること
目の前に降って湧いた非日常に必死で関わってきた私は、決して「芸一筋」とか「この道何十年」という仕事の仕方をしませんでした。「継続は力なり」がまったく当てはまらない生き方をしてきました。私は見切り発車も出来るし、未知の世界へやみくもに突き進んで行くことも出来ます。ただどんな時でも選び取ったことには、持てる力のすべてを尽くして臨みます。今は2003年に出版した『風が見ていた』以来、2作目の小説を書いています。前作『風・・・・」は経験上、物語が世界中に広がり、登場人物も外国人が多く、映画化したいというもくろみははずれました(笑)。今度はとても活動的な女と、たぶん日本のほとんどの男性がそうであるような仕事に半生をささげた男の話。けれど、仕事だけではなく、そこにはさまざまな愛が絡む・・・その「さまざま」が女の私には見えにくいし想像力を駆使しても魅力ある物語にすることが出来るかどうか・・・・不安と緊張の毎日です。でもただならぬ緊張が性に合っていることは確かです。人生は長いのです(笑)。
'11.11.9〜'11.10.30.朝日新聞 女優・俳優・岸 恵子さん