散歩道<4446>
時事小言・首相退陣と民主主義
緊急の課題を見誤るな(1) (1)〜(4)続く
菅直人首相退陣を求める声が多い。自民・公明両党ばかりでなく、経団連や連合の会長、さらに与党議員や現職閣僚までもが総理の辞任に言及している。首相は辞任を拒んでいるが、辞任を前提とした政局が展開している今、首相に残された選択肢は少ない。
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だが、私は、首相退陣を優先する政治が日本政治の混乱をつくってきたと考える。これは菅首相を評価するからではない。選挙直前に超党派による財政改革を提唱するという不思議な行動を始め、失策の多い政権であることに疑問の余地はない。それでも私は、選挙によることなく首相が退陣を繰り返す政治が望ましいとは考えない。
選挙によらない退陣と言えば異論もあるだろう。昨年の参議院選挙、今年の統一地方選挙によって、民意は示されたではないか。確かに、参議選の結果を受けて退陣する首相は数多い。安倍普三首相や橋本龍太郎首相、旧くは宇野宗佑首相の退陣する引き金となったのが参院選だった。参院選の責任を取るのが本来の総理のあり方だとすれば、参院選で負けた菅首相が居座ったことこそが間違いだということになる。
'11.6.22.朝日新聞・東京大学・藤原 帰一氏
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