散歩道<4408>
耕論・オピニオン・脱原発
理想だが技術が及ばず(2) (1)〜(2)続く
福島第一原子力発電所の事故についても、危機感を持つと同時に、冷静さを失ってはいけないと思います。福島第一原発は太平洋に面し、しかも近くにプレート(岩板)の境界がありました。一方、愛媛県伊方町にある伊方原発はプレートの境界から離れているうえ、瀬戸内海側にあるため、福島と同じような津波が来る確立は極めて低いと考えられます。もちろん、地震の揺れのリスクは伊方原発でも同様にあります。それぞれの原発の条件の違いを見極め、リスクを判断することが大事でしょう。
また、伊方原発の3号機は、燃料の一部にプルトニウムを用いているプルサーマル発電を実施しています。プルトニウムの毒性が強いことは間違いありませんが、普通の原発でもプルトニウムが発生し、それが利用されていることを考えれば、プルサーマルだけが危険なのではなく、原発は全て危険と隣り合せだととらえています。今後、原発の安全基準の見直しは必須です。事故の教訓を生かし必要な対策を打つことで、安全に運転できる環境づくりに関係者は全力を傾けなければなりません。
最後に国がエネルギー政策のひとつとして原子力発電を位置づけてきた以上、原子力発電を含めたエネルギー政策全般を議論していかなければなりません。今こそ、国会議員は英知を集め、この問題の解決のために全力で取り組む必要があるでしよう。