散歩道<4286>
インタビユー・オピニオン・3・11 新たな文明創れ(2) (1)〜(6)続く
日本リセットし
先端的モデル
・・・復興には政治の構想力が必要ですね。
「世界に向けて、東北を先端的なモデルとしてデザインしていかなければ。関東、阪神淡路の大震災との大きな違いは、あれだけ広大な地域が塩害や放射能にやられて数十年は農業も漁業もできない可能性があるということです。東北は親潮と黒潮が出合うところ。豊富な水に恵まれている。縄文時代から丘陵地帯に人が住み、柳田国男は『日本の原風景』といった。21世紀を飛び越えた22世紀の東北創り、新しい日本の文明創りといった大風呂敷を広げなくてはいけない。堤防もより高くするとか、そういう話でとどめてはいけない」
・・・管直人首相の危機管理を見て、どんな印象をお持ちですか。
「管さんも大変だろうが、人の動かし方がどうなのかなと思う。対策会議や対策本部をいくつもつくるより、首相官邸にいる事務の官房副長官を中心に各省の精鋭でことにあたるという、本来のやり方でなぜできないのか。組織というものは、常にシンプルが良い」
「民主党政権では『政治主導』を振りかざすのが気になります。私は『政治主導』なんて言ったことはありませんが、政治が主導するのは当たり前、言わずもがなの事です。政治家が大きな方向性を示して、あとは官僚にどれだけやる気になってもらうかということです」
「首相はオーケストラの指揮者なのに、だれもそちらを見ていないというのはまずい。首相がどっしり落ち着いていないと国民も安心感をもてない。中国の『詩経』に『われ明徳を懐(おもう) 声と色とを大にせず』とあります。要するに問われているのはパフォーマンスなどでなく、リーダー自身だということです」
'11.4.13.朝日新聞・元首相 細川 護熙(もりひろ)さん
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