散歩道<4264>   
            
                              オピニオン3・11 科学技術は負けない(5)                        (1)〜(6)続く
                         原子力は「つなぎ」 低炭素社会に向け 効率化すすめよ

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・・・原子力開発は、今後も続けざるをえませんか。原子力は、21世紀の半ばまでをまかなうエネルギーだと私は考えています。本来は太陽エネルギーなど自然エネルギーの方がいい。なんといっても、人間が使っている全エネルギーの1万倍のエネルギーが太陽から来ていますから。原子力は自然エネルギーの実用化までの『つなぎ』です。この点は確信を持っています。
 「低炭素社会を目指したプラン『ビジョン2050』を提唱しました。一番重要なのは『化石燃料か、原子力か』ということではなく、エネルギー効率そのものを向上させることです。目標を2050年に設定しましたが、こういう事態になると、2030年ぐらいに早めた方がいいかもしれません」
・・・・社会や経済の側も原発を求めてきたのでは。
 「そういう構造は確かにあります。現代社会にエネルギーは必須だし、資本主義は消費が増えるほうがいいわけですから」
 「今年の夏を考えたら、あるいは新興国や途上国が伸びて行くことを考えたら、日本のエネルギーをどうするか、具体的な『解』が必要です。日本だけ経済的なハンディキャップを負う事は耐えられないでしょう。このまま原子力なし、というのは現状では難しい。いますぐ、国内の原発を止めることは現実的ではありません。最大限の安全対策を講じ、自然エネルギーの実用化が実現するまでつないでいくしかないですね」

'11.4.1.朝日新聞・三菱総研理事長  前東京大学総長 *1小宮山 宏さん

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