散歩道<421>b

                      面白い話(49)・どんでん返し・しみったれ


かたえくぼ:大相撲も全席禁煙:押し出された・・・・・・・・・・・・・・・愛煙家(ヤブ)

                       ドマチックな場面転換法
「どんでん返し」


芝居の奥方さんの一番の腕のみせどころは幕を引かず、大道具を早替わりさせることだという。廻り舞台や、奈落(ならく)からのせり上げなど、いくつのか仕掛けが工夫されているが、なかでも、芝居に熱中している観客をシラけさせない、もっともスピーディでドラマチックな場面転換法は、「どんでん返し」である。なにしろ、今まで床面だったものを、装置のいっさいを後方へ回転し、床の面積を一瞬にして正面にするのだから、その効果は絶大だ。推理小説で言えば、さしずめ縦横にはりめぐらした伏線が、徐々に場面を展開させるための、「廻り舞台」、読者をあっと言わせる最後の謎解きが、「どんでん返し」ということになろう。(樋口清之様)

                                   金持ちが着ていた着物のしみ「しみったれ」

昔から、金持ちは、羨望の的にもなり、しっとの対象にもなる。やることなすことすべてに、「金持ちのくせに・・・」という形容詞がつけられるのだから、金持ちも楽ではない。あるとき、1人の金持ちが、しみのついた着物をきていた。これが貧乏人だったら、こんなことも言われなかったろうが、例によって、「金持ちのくせに、しみのついた(染垂れた
(しみたれた))着物を着ている」と、陰口をたたかえた。この金持ち、ケチでしみのついた着物をきていたのか、それとも、しみに気がつかなかっただけなのか定かでないが、概して、金持ちには、”しみったれ”が多いといえば、持たざる者のひがみに聞こえるだろうか。(樋口清之様)