散歩道<4120>
○ 争論・オピニオン・続・第三の開国(1) (1)〜(4)続く
「内向き」は悪いのか・地域社会を損なうか・農業を強くできるか
内向きが続けば素通りされる
日本は20年にわたって停滞が続き、政治も経済も国民の意識もすっかり内向きになってしまいました。このままでは海外から「かかわってもしようがない国」と観られ、パスされてもおかしくありません。
これではいけないと、多くの人が感じてるはずです。重要なことは、国の形やあり方をどの方向にもっていくのか、強いメッセージを打ち出すことです。
私は「開放」だと考えます。開放する姿勢で、経済や社会の制度や仕組みを見直し、実行していく。戦後の日本がここまで発展した原動力の一つが、世界とつながってきたことであることを忘れてはいけません。
かって、貿易自由化は主要国が一堂に会して議論し仕組みを作っていました。日本はそれに乗っていればよかった。しかし世界のルールが変わりました。今は国と国、地域の間で協定を結び、自主的に貿易を自由化する流れです。黙っていたら置いていかれるだけです。「開国」を意識的に行う理由の一つです。
'11.1.21.朝日新聞・東京大教授・伊藤 元重さん
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備考:第三の開国:幕末、戦後に続く劇的な開国過去2回の開国は、政治・経済・社会の大変革を伴った。「第三の開国」では、人、もの、カネの移動を自由にする「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」への参加が念頭にある。貿易自由化だけでなく、国内農業の再生や、外国人労働者の受入れなど、争点は多い。