散歩道<4106>  

                             耕論・オピニオン・
デフレと年金(3)                 (1)〜(3)続く

                           「ありがてえな」の感覚薄く

 デフレで現役世代の給料が下がっちゃったから、年金も下げないとやっていけない、というのは理屈としては分かります。でも、お年寄りの中にも年金が少なくてギリギリの生活をしている人もいる。その人たちにとっては厳し過ぎるでしょう。
 若い人も、実際に年金が下がるのを目の当りにすると「やっぱり信用できない。保険料を払うより自分で利殖した方がマシ」という考えが広がって、それこそ年金自体が破綻しかねない。破綻したら普通は暴動、革命ですよ。国自体がおかしくなっちゃう。
 やっぱり年金の信頼を得ようと思ったら、「最低限これだけの額の年金は支払いますよ」という約束はしてもらわなくちゃ。そのためには、少しずつでも年金の財源に税金を入れる割合を増やしていくしかないんじゃないですか。
 日本は昔からの「年貢」の影響で、税金は取られ損という考えが根強い。でも、払った税金で老後を国が約束できるんだったら、十分役に立つでしょ。福祉が手厚い北欧の国々だって税金はがっぽりとってます。カネ払わずにサービスだけよくしろ、っていうわけにはいかないよね。

'10.12.9.朝日アサヒ新聞  

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