散歩道<4007>
仕事人・男も女も一生稼ごう(1) (1)〜(4)続く 自分流に纏めた
どん底生活で人は荒れる
あきらめることが当たり前になっていく
貧乏は人間から優しさや思いやりを奪っていきます。わずかなお金のことで大人は激しいケンカをするんです。仕事がなく、お金が無いと人の感情は荒れ、愚痴を言いいながらどん底へ落ちていく。女としてここにいる人たちのように貧しさに絶望して生きることだけはいやだと強烈に感じていました。
稼ぐ力がないということは何と苦しいことなのか、そしてあの暮らしには戻りたくない、それが私の貪欲(どんよく)な仕事への原点です。
貧乏なんて関係ないとあなたは言える?
私は貧乏に戻るかも知れないいう危機感があるので、とに角、懸命に仕事をします。
でも実は、親に安定した収入があって今日まで何不自由なく暮らしてきた若い世代の方がこれからは危ないぞと思うのです。なぜなら切迫感のない生活を送ってきたから、何とかなるという感覚が体の芯に染み付いているのです。
お金の無いことのつらさや惨めさは、いくら口で説明しても実感できないことではありますが、若くして情熱がもてないといったり、リストラの危機にある人々が愚痴ったり、社会に文句を言うばかりの様子を見ていると「自分で稼いで生きていく」ことをなめているとしか思えません。
「自分にやりたい仕事にめぐりあわない」とか、「自分の本当の力をわかってもらえない」なんて本気で思っているのなら、私は笑いますよ。その前に例え1円でも自分の仕事に対して払ってもらえることは何かと考えるべきですよね。それは天から降ってくるわけではなく、「私の力で頂ける仕事ならやらせてください」というものでしょ。運よく報酬をもらえたら、稼ぐ才能がそこに潜んでいたということ。その糸を手繰り寄せていかなければ、自分の仕事にたどりつけないのです。
'10.10.31.〜11.21.朝日新聞・漫画家・西原 理恵子さん
関連記事:散歩道<81>備考-2,人に頼る甘い考えは、社会では殆どの場合、裏切られることを覚悟した方がいい。<検>仕事人、<検>女性、
備考:この話を聞いて第2次大戦後の何も無くした廃墟の中から、日本人が立ち上がってきた話を思い出した。その当時は会社というものもほとんど無かったので、見方によればもっと厳しかったようにも思える。西尾さんの話との共通点は、どんなに苦しくとも生きて見せるという強い信念を、日本国民皆が、持ち合わせていたのではないかと思った(私は、幼児期ではあったが)。しかし、この文章はきつい!
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