散歩道<3881>
経済気象台(616)・輸出依存度を高めよ
日本と米国は内需中心の国である。円高になると決って外需依存から内需依存への転換を、と指摘される。しかし、日本の輸出依存が高まってきたのは最近のlことである。「各国の輸出依存の推移」(「通商白書」2010年)を見ると、世界の平均値は32.3%だが、日本は18.2%、米国12.6%、韓国54.8%、ドイツ47.9%、中国36.6%、日本は1994年の約9%と比べるとずいぶん伸びたが、その間米国は2%の伸びにとどまっている。だが、まだまだ日本と米国は低いのだ。(両国とも経済規模が大きいのでパーセントは低くても絶対額は大きい)
世界に占めるGDPのシエアを見てみよう。94年は日本18%、米国26%、09年は日本9%、米国25%、と推移している。その間に台頭したのが中国である。かって日本と米国で世界の40%を超える経済力を持っていた。だがここ20年、製造業は頑張ったものの日本は成長を止めていた。
米国は世界の例外ともいえる大国である。それに対して普通の国は、交易を中心とすることによって経済は成り立つ。ヨーロッパ諸国が、EUとしてまとまってやっと米国と並ぶ規模だ(GDPのシエア28%
)
しかし、米国をモデルとする発想の強い日本では、いつも米国のような産業構造になるべきだとする主張がくりかえされ世界経済が大きくなることによって、日本は相対的に小さくなった。ますます貿易の拡大が必要だ。農業もサービス業も輸出に強い産業になるべきだ。そして製造業は円高を利用して、これまで以上に海外への直接投資をすれば、それが回り回って輸出につながるだろう。