散歩道<3830>
社説・心のスイッチ入れる方法(1) (1)〜(2)続く ・・・・・発想を変える
変われ 高校生
日本には337万人の高校生がいる。研究機関などの調査によれば3人に1人が「自分はダメな人間だ」と感じ、10人に7人は「憧れている人がいない」と応える。そして毎年7万人が中退で去る・・・。
大人になる前でこんなにも縮こまっている若者たち。心のスイッチをカチリと押せるのは、誰だろう?「オレも、高校ん時は『ダルい』ってのが口癖だった」。体育舘の車座の真中で、22歳の大学院生が話し始めた。「でも、オマエには数字の才能あるって、教師の一言でかわったんだよね」。ズボン腰ばきの制服姿が、次第に聞き耳を立てている。
千葉県のある県立高校で、NPO法人「カタリバ」の出前授業をのぞいてみた。学生ボランティア数十人がキャリア教育の時間に出向き、自分たちの高校生活や進路選びの経験を、ひざ詰で話す。生徒の悩みにも耳を傾ける。そんなプログラムだ。
カタリバは9年前、大学生が立ち上げた団体だ。代表理事の今村久美さん(30)自身が、かっては何がやりたいのかわからない高校生だった。「○か×かの解き方しか教わらないまま、大学に入り、就活でいきなり、自分は何者かと迫られる。もっと早くから考える機会があれば、と思った」
若いNPOの学校現場に受け入れてもらうのは、初め大変だった。今では年間100校、2万人の高校生がカタリバの授業を受ける。かかわる学生ボランティアはのべ4千人。
'10.8.27.朝日新聞
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