散歩道<3826>

                            社説・企業の貢献(1)                    (1)〜(2)続く
                           本業通じ世界の人々へ

 企業が発展途上国の貧困や環境などの問題解決に、本業を通じて積極的に貢献する。そんなBOPビジネスの広がりに注目したい。
 BOP「経済ピラミッドのすそ野」を英語の略称。世界の経済構造を、頂点の大金持ちから貧困層に至るピラミッドになぞらえ、下のほうの年収3千j未満の約40億人を対象にしている。
 寄付による社会的貢献ではなく、本業を通じて利益を出しつつ公益の増進を目指す、ビジネスだ。
 欧米のグローバル企業が先導してきた流れだが、これに本格的に乗ろうという日本企業も増え始めた。将来をにらんだ経済戦略の一環というだけでなく、事業の幅を広げる舞台としても価値があるとの判断だ。
 衣料品店「ユニクロ」
*1を展開するファ−ストリテイリングは、ノーベル平和賞を受けたムハマド・ユヌス氏率いるバングラデシュのグラミン銀行グループと合弁企業を立ち上げる。現地の人たちの手に届きやすい価格1j程度の衣料品の供給に乗り出す。
 原料を現地調達し、現地生産で雇用を増やす。グラミンの少額融資を利用する女性たちによる販売網を築く。利益が出ても株主への配当はせず、再投資してバングラデシュの雇用と所得の拡大につなげるという。

'10.8.26.朝日新聞

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