散歩道<3534>
opinion・新世界・国々の興亡<5>
新たな紛争、「介入」から「保護」へ(5) (1)〜(5)続く 自分流に抜粋しました
複雑化する平和維持の概念
・・・・あなたはカナダ出身ですが、カナダは平和維持に長年貢献してきました。
カナダ人の唯一のノーベル平和賞受賞者レスター・ピアソン元首相が、平和維持活動(PKO)の創設を提唱したということもあってのことです。しかし、PKOに参加しているカナダ人は91年は全体の10%以上を占めましたが、07年は0.1%以下まで落ち込みました。国連やPKOの多くはパキスタン、バングラデシュ、インド、ナイジェリアなどの途上国が派遣しています。
・・・・中国からも大勢参加していますね。
中国はどんどん増えています。安保理常任理事国は政治的責任の大きさに応じて PKOに軍隊と資金を提供すべきだといわれる中、よいことです。ただ、平和維持の概念は複雑化し、もはや戦闘する2者間の停戦維持ではない。軍隊を配備し、平和を交渉し、つくりだし、維持しなければならないのです。コンゴ(旧ザイール)PKOでは、東部のルワンダとの国境で平和維持部隊は政府軍側と一緒に戦闘に参加しました。軍事作戦を含むのです。カナダはいま一度、国際的な役割と貢献のあり方を定義し直す必要があります。日本のことはよく知りませんが、似たような課題に直面しているのではないですか。
'10.4.27.朝日新聞・国際危機グループ(ICG)理事長・ルイーズ・アーバー
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