散歩道<3441>

                        社説・ネットの倫理(1)                       (1)〜(2)続く
                       自由な言論は責任が伴う
     
 インターネット上の書き込みに対しても、名誉毀損罪は活字や放送メディアと同じ程度の厳しさで適用される。そういう初の判断を最高裁が示した。
 罪に問われた男性は自分のホームページで、外食店を展開する企業を「カルト集団」などと中傷したとされた。一審の東京地裁は、ネットで個人利用者が発信する情報の信頼性は一般的に低いとして、従来より緩やかな基準を示して無罪となった。だが、東京高裁、最高裁ともこれを認めなかった。
 第三者を傷つける可能性のある安易なネットでの情報発信にくぎを刺したきわめて妥当な判断だ。ネット空間を無秩序な世界にしてはならず、法律に基づく社会のルールを同じように適用するという考え方を示したといえる。
 ネット上のトラブルは急増している。全国の警察に寄せられた中傷被害は年に約1万件を超える。その中には、匿名性をいいことに無責任な発信をしたものも多い。実際、ネット上には根拠のない記述や誹謗
(ひぼう)中傷があふれている。ネット百科事典にもそうした記述が増え、内容を管理するボランティアが不適切な書き込みの削除に追われている。
 一方で、悪質な書き込みについて削除を求められても放置し、裁判で賠償命令が出ても応じない管理者もいる。
 思い出すのは昨年、お笑いタレントのブログに、殺人事件に関与したかのような中傷を繰り返したとして、警視庁が6人を書類送検した事件だ。
 2002年に施行された プロバイダー責任制限法で、被害者はネット接続業者に発信者の情報開示を求めることができるようになった。この事件では、そうして発信者を見つけた。

'10.3.18.朝日新聞


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備考:散歩道<50>「IT革命私の理解と自己責任」を書いた当時、HPの数も少なく、生意気ではありましたが、この世界が大きく伸びることがどうしても必要であると、責任感のようなものを感じ、真面目な文章に徹しようと思い、今も書いていることを思い出しました。2010年3月30日