散歩道<3289>

                     社説・100日を迎える鳩山政権・いら立ちと変革の期待と(2)             (1)〜(3)続く

「チーム鳩山」の不在
 その理由ははっきりしている。民主政権の核心となるはずだった「政治主導」の確立をないがしろにしたまま走っているからである。
 本来なら首相、副首相、官房長官ら官邸勢を核に、財務省、外相らが緊密な「チーム鳩山」を形成するべきところ、連携があまりに足りない。
 各省庁の縦割り脱却についても、主役が政務三役に衣替えしただけで温存されている感が強い。
 「政府与党一元化」にいたっては、選挙と国会に専念するはずだった小沢一郎民主津幹事長が政策でも発言権を増すにつれ、ほごと化しつつある。
 「官」を押さえこんだ後、「政」がどうものごとを決めていくのかというルールを見いだせないでいないところに、迷走の最大の原因がある。
 「透明な政治」「説明する政治」も、掛け声倒れである。
 首相の偽装献金問題はもとより。マニフストに掲げた政策の手直しを考えるに当っての説明ぶりも、不十分というほかにない。
 政権交代が、「未知との遭遇」の連続であることは理解するが、だからといっていつまでも国民の「ご寛容」(首相)を当てにすることは許されない。
 内閣支持率が下がる一方で、民主党支持率は4割を超え、高水準を保っている。自民党への民意の支持は低迷したままだ。この数字をどう読み解くべきだろう。

'09.12.22.朝日新聞

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