散歩道<3220>

                          経済気象台(503)平日昼間模様

 地元にあるチェーン系スーパー銭湯を利用する機会があった。平日の昼間だというのに、駐車場は利用者の車で埋めつくされていた。自動販売機でチケットを買うと、500円でおつりが帰ってくる。回数券なら、さらに割安だ。洗い場に入ると、リタイヤしたと思われるシニアたちであふれていた。湯治やリフレッシュを目的に、今、一部のスーパー銭湯はシニアたちのちょっとした贅沢な時間というよりも、むしろ、シニアたちの日常の生活の場として活用されていた。
 最近、よく目にする光景がある。シニアと幼児の2人連れ行動である。マンションのエレベーターの中やスーパーマーケット、ファストフード店で見かける場所は様々である、今後、社会で働く若い両親を支えるためにシニアの役割は大きくなると考えられる。そして、少子化といえども、昼間を孫と生活するシニアはさらに増えていく。
 さて、少子高齢社会が現実のものになって、日本の社会にも様々な変化が目に見える形で現れている。団塊の世代の高齢化は、その流れを急速に推し進めることになる。一部の業界では、集客に苦労していた平日の昼間が全く状況を変えている。今後、増加するシニアを中心に平日の昼間を新たにプロデュースすることができれば、シニアの生活の質を高め、応援するだけでなく、新たな市場が生まれる可能性もある。具体的には、シニアが仕事に、育児に、リフレッシュに、趣味に安心して平日の昼間時間を過ごすことが出来る割安で、そこそこの品質のあるサービスや商品の提案である。そのためには、シニアたちの新しい日常にしっかり目を向けることがまず重要になる。


'09.10.2.朝日新聞