散歩道<2843>

                 opinion・資本主義はどこへ・中小企業技術磨き、絶対に雇用を守れ(1)        (1)〜(3)続く

・・・・中小企業の多くは大企業の下請けです。大手は景気が悪くなると、中小を切ってきます。
 「中小企業が大企業に隷属し、かわいそうな存在なのではない。対等につきあえばいい。でも、努力しない企業はいわれるまま動くしかない。困って私に相談にくる社長さんが、私より何倍も立派な格好で、ベンツに乗っている。『お金をどこに使ってきたの』と逆に聞きたくなる」
・・・・対等に、とは?
 「大企業には隘路
(あいろ)があって、やらない分野は無数にある。そこを狙って技術を磨けば、対等な商売が出来る。私はこの3年でデンソーに専用成形機を30台計9億円売った。見積もり通りの値段で、値引き要求はびた一文なかった。技術があり、ノウハウに知的所有権を認めてくれたということ。理解せず値切ろうとする会社もあるが、こちが相手にしない
・・・資本主義社会では、会社の規模を大きくし、大量生産し、価格の安い製品をつくることで競争してきました。
 「それは悪いことじゃない。だが会社は大きければいい訳ではない。たとえば企業の合併・買収(M&A)。これを繰り返して市場を制覇しようというのは安易な考え方だ。価格競争で優位に立つというが、それは麻薬と一緒で、自分の身を削ることだ。『合理化』と称して社員を切ることにつながるからだ。

'09.3.16.朝日新聞・樹研工業社長・松浦 元男さん