散歩道<2641>
美術展・アジアとヨーロッパの肖像(2) (1)〜(2)続く
1、ヨーロッパの王家は国家の元首として描かれ、(財力、権力でも)他を圧する人物として描かれている。その馬上の威厳あるスタイル(服装の身なり)は、元首になった人の頭部を変えるだけで同じ絵もある。(首のない三騎馬像)
2、接触以前に描かれた他人(者)は、頭がついてなかったり、手や足が特別長かったり、動物の顔をしていたり、動物の足が描かれていたりする。又世界地図の位置関係(北海道が書かれていなかったり、四国の大きさが本州と同じように大きかったり)も、特に大きさについて不正確である。世界地図でも北極圏よりも南極圏はぼやかされて描かれている。
3、ヨーロッパとアジアの関係は、国によっては、制圧されていた殖民地時代に描かれた絵画や、刺繍、ろうけつ染などがある。王国制やめまぐるしく変わる政権、民衆の動きなど、アジア各国はゆれ動いていた時代が長い間続いた、そこに西洋列強が武力の差で迫ることになる。その兵士や騎兵隊の行軍、建国記念日等を意味する絵が多い。
又ここに写実的に描かれた人物も物思いに沈んでいるように描かれている、西欧人にそのイメージが定着することになったと書かれている。(下(4)の<2618>講演会の記述と同じ意味で興味深い)
4、日本人として外国に紹介され、絵に描かれている人物像は、権力者や文人、役者、又は画家の自画像等である。また、屏風に描かれいる人物は東洋人(中東の人物の服装や武具)の身なりである。
問題は、散歩道<2618>講演会・ヨーロッパ人が見た日本、備考・フロアの発言(武士は東洋人が描かれ、切腹する姿等)、そこで作成されたものが、修正や絵が変えられることなく、西洋に伝えられ、定着し、長く、広くそのままの状態で伝わっていることである。
5、19世紀末から20世紀始めにかけて、西欧でのジャポニズムの影響や又、日本人の絵画、文学を求めて海外渡航が盛んになるに従って現状に近い日本の姿が伝えられることになる。
6、戦後、特に最近の日本は、IT技術の高度の発展は絵画の面においても、世界の最先端を行くような斬新な絵や彫刻、建築など21世紀をリ-ドしているといっても過言ではないと思うほどである。
関連記事:散歩道<検>美術展、<検>講演会
![]()