散歩道<255>
平山郁夫全集(1)から・これからは外国へ (1)〜(2) 続く
1、何度も海外経験がある平山様が描かれた多くの絵は日本を代表するものであろう。行かれた国は西洋諸国は勿論こと、中国、イラン、アフガニスタン、イラク、インド、ヨルダン、シリア、パキスタン、タイ、シンガポール等殆どの国での絵画の図版が残されていることである。中国人でも楼蘭、敦煌をこれほど旅した人はいないとも言われている。実際に会われた人達の自然な姿、景色や今は遺跡となっているもの等描かれた実に多くの絵は、本当に貴重なものになったように思う。最近のイランの地震、アフガニスタンやイラク戦争によって貴重な遺跡が破壊されたものも数多くあることである。(日干し煉瓦による建造物であることも遺跡が瓦礫の山になる原因でもあるようだ。)本の解説にはそこでの状況が記録されており、その色彩や模様、背景や、又、仏教美術等が日本に影響している状況など説明されていることが我々に西洋や中東をより近い国にしているように思う。
2、何度となく海外で展示会で発表されているようだが、平山様がはじめて日本画の紹介された地域等も多く予想以上の大成功であったと報告されている。日本人は奈良、平安朝時代から外国の文化の流れが一方的で、取り入れることには大変熱心であったが、日本人が日本の文化を理解させ、受容させるための積極的な努力をしなかった事、日本人の文化や絵画が殆ど外国に説明されていないのが現実であり、今一番残念なことと反省されている。
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備考:平山郁夫様が'09.12.2.逝去された、まことに残念である。ご冥福をお祈りもうしあげます。