散歩道<2540>
講演会・「韓国における日本研究が語るのもの」(1) (1)〜(2)続く
講演内容・T.韓国社会における「対日観」と「日本研究」、U.日本、日本人論の再発見、について広く、詳細に話された。配布された史料を参考に、私なりに纏めてた。
1)20世紀における韓国社会の変化と共に、韓国社会の「対日観」の推移は、20世紀前半・「抵抗」と「反」の時代、20世紀後半・「成長社会」の時代,、21世紀に向けて・「成熟社会」の時代と代ったようだ。
2)日本研究の意義と課題
意義 韓国社会の対日観の変化を適切に反映 日本論=大衆的談論という等式を破る 日本研究の停滞的打破と新しい研究視覚提示 研究分野の多角化と研究層の厚さ韓日学術交流活性化の基盤構築に貢献 韓国内部の意識対象としての「日本」ではなく、客観的研究対象としての「日本」像が定着
課題 分析対象の主題設定に対する問題意識と資料の限界 日本・日本人・日本社会に対する先見的な価値観にとらわれすぎ 研究方法論鍛錬意志の不在と通史的視点確保意志の不在、諸現象を内在的一慣性をもったものとして分析する問題意識の不在
3)問題意識と研究方法論の鍛錬
01、日本研究における「全体像」をいかにとらえるかという問題意識
日本人の意識構造と行動様式、伝統思想や慣行、法や制度等による一貫した論理を持って日本社会文化の諸現象に現れる内面的特性を分析。例えば、意識構造や行動様式分析→それを育む社会構造分析→日本文化の特徴解明→他国との比較研究等を論じようとする問題意識、これは、論理の飛躍や歪曲を遮断するばかりでなく、方法論の鍛錬や異文化の深層的理解を可能にする出発点になる。
02 問題意識を客観的に導き出せる研究方法論が必要例えば、現実生活における日本人の思惟様式の独自性の分析、思惟様式とその集合体である文化様態の相関関係分析、その結果として規定された制度や慣行等が、また日本人の意識世界を束縛する形態を、連続・循環的に分析する方法論の鍛錬が必要である。
・・・・・・・・・・・・何が語れるのか・・・・・・・・・・・・・
「他者」としての「日」の理解 → 成熟した「対日観」の確立
日本研究の新パラダイム模索 → 科学的で体系的な日本研究、韓国の日本研究風土再定立
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日本研究の生育基盤強化・研究成果の社会との共有強化・日本との知的交流強化
善隣友好関係構築の強固な地盤
'08.9.11.講師・韓国世明大学日本語学科教授・金粥東氏 コメンテーター国際日文研センター教授・小松和夫氏
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