散歩道<2447>
                           ルポ学校・燃え尽きる教師(2)           (1)〜(2)続く

ここに書かれた言葉は、その回に教師が表現されたものである。(1、荒れる教室黙る職員室、2、2生徒転入落ち着き失う、3、来ない助け「教室怖い」という、4、「私に資格ない」辞職を決意、5、「もう、無理」心が空っぽ、6、親のわがまま、身を削られ、7、「私の天職」苦悩の自殺、8、荒れる日常「心の中に北風」 )      '08.7.1-7.25.朝日新聞                       
生徒へ: 昔は確かに勉強した人は、地位も保障され、将来が約束されていたように思う。しかしよく考えてみれば、そのように見えただけで、今振り返って見ると、かならずしもそうではない。それは社会全体が動いているから当たり前である。自分に向いているものが、本当は何なのかは誰にも分らないのが真実であろう、それは自分が接している範囲の人の世界より分らないし、それ以外は新聞、テレビや本や文化を勉強することからより得られないからである。だから自分が中学生や高校生で経験したものが凡てと考えたり、先生より自分の方が先へ進んでいると思うのは間違っている。どうしても超えられないもの、それは年齢である。すなわち経験の差ということになる。誰でも、人に何かを伝えたい気持ちになるのは、その人達に期待をしているからで、期待しなくなった人に何かを教えたいなど考えられない。
 君等がこれから立向かわなければならない相手は、1億
2千万人の日本人ではなく、何億人のヨーロッパ人、12億の中国人や、16億人のインド人*1であり、何億人のアジア人や何億人のアフリカの人たちである。今まで彼らの多くは、字も読めない人たちも多かった。だから競争相手として考える対象でもなかった。だが、これからは彼らは早期に、教育を受け字の読める競争相手として君等の前に立ちはだかってくるであろう。若くして知識を得ることを拒めば君の将来が約束されないことは明らかだ。君が考えるほど世界は狭くないし、自分が知っていると考える範囲はあまりにも狭いからである。 もっと大きく、広く前を見て進んで行こうという考え方でないとこれからは生きていけないだろう。
 勉強していない人が、世の中をリードできると考えることは4〜5百年前や、非文明国ならともかく、現代ではほとんど不可能である。その人について行っても幸福が得られることは全く期待できないからである。1クラスで精々50人、全校でも2000人ぐらい、町全体でも多くて30万人ぐらいの中で、クラスでトップになったり、町内や、地域でガキ大将になって、ここで上位になっても小さすぎ、意味はほとんどなく、何の影響もないと思う。
 何人かグループになって、人を(弱い女性の先生を)脅すような卑怯な行動より取れない自分を情けないと考えるのが正しい。

関連記事:散歩道<2381>学校の先生、及び、備考:2008年6月23日 朝日新聞に、兵庫教育大学大学院教授・新井肇氏の・紙上特別講義・”急増する燃え尽き教師”・
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備考:'08.7.20
.〜21.27.NHK・スペシアル・*1インドの衝撃・(1)・(2)・(3)