散歩道<2437>
経済気象台(350)・ドバイの発展に学ぶ
アラブ首長国連邦最大の都市、ドバイが世界の注目を集めている。
海を埋めたてた大規模リゾー開発に、世界一の高さを誇るビルの建設,世界一値段の高いホテル、世界最大のテーマーパーク建設。
何でも世界一を目指すその派手なパーフォーマンスは、バブル絶頂期の日本でもここまでは、と思わせるほどである。
同国の原油産出のうち90%はアブダビからで、ドバイの産出量は10%程度という。決して、原油に依存するだけで潤っているわけではない。
では、この開発ラッシュの理由は?そこには「ドバイ株式会社」と例えられる巧みな都市運営手法があるようだ。
ドバイでは、80年代に、外国企業による直接投資や外国人の雇用を完全に自由化したフリーゾーンが置かれるなど外国企業を積極的に誘致してきた。その結果、いまや中東の金融センター、物流拠点として確固たる地位を築いている。
住民の多くが中東、インドやパキスタン、フイリッピン、中国などの外国人で、資金、人材ともに海外のリソースをうまく活用して発展してきたといえる。 イスラム国ではあるが、飲酒や女性の服装に対する規制も緩い。街の中で目に付くのは、アラビア語ではなく英悟表示で、外国人が暮らしやすくするための配慮も行き届いている。
こうした発展の形は、今後、国土にも資源にも恵まれない国の発展のモデルの一つとなるだろう。
過去の成功に固執し、外資の参入や外国人労働者の受入れに抵抗を続ける国として、見習うべき点もあるのではないだろうか。
'08.6.21.朝日新聞