散歩道<2371>

                          opinion・格差時代の「婚活」(2)              (1)〜(2)続く   
                          雇用悪化で結婚も氷河期 収入増求めて共稼ぎ志向     

○ ○・・・・結婚難は、若者の雇用悪化も原因ではないですか。
 「その問題は大きい。「婚活」の名付け親で、『<婚活>時代』の共著者の
山田昌弘中央大教授が、03年に東京在住の25〜34歳の男女約600人を調べたところ、正規雇用の男性は5割りが結婚していたが、非正規では1割。未婚率を見ると、年収400万円以上は35%だが、200万円以下は85%に跳ね上がる」
 「いま30歳前後の就職氷河期世代は結婚も氷河期。30代前半では、男性は2人に1人、女性は3人に1人が未婚だ。労働市場が自由化、規制緩和され、結婚の夢まで流動化してしまった」
・・・・・婚活の前に、雇用を増やす政策が必要では。
 「少子化の原因の一つは、若者の生活難に伴う非婚化と晩婚化だ。総務省によると、親元で暮らす20〜34才の独身者は07年に1138万人に達し、同年代全体の47%を占めた。親元で生活費を切りつめつつ、『自分の経済状況がきちんとしない限り、結婚できない』と考える若者が多いのだ。なのに政府は結婚後の子育て支援ばかりを強調し、政策の的を外してきた。若者の就職難、所得格差は結婚格差に直結するのに、放置されている」 
○ ○
・・・・そうした状況で、いくら婚活に励んでもむなしいのではありませんか。
「行政に期待しても結婚できるものではない。支援を待っていては婚期を逃してしまう。少しでも自分で状況を切り開いていくしかない」
・・・・キャリア女性が結婚相手として注目される「キャリモテ」の時代が来ると予想されています。
 「例えば、ある結婚情報サービス会社の調べでは、『妻の収入が自分よりかなり上でもよい』という独身男性の比率が5割を超えた。自分の稼ぎだけで家族を養おうと考える男性の比率が減り、一方で専業主婦願望が丸見えの女性は敬遠される傾向が強まっていると感じる。厳しい時代に収入を増やすには共稼ぎしかない、と考えているのだろう」

'08.6.2.朝日新聞・白川 桃子さん

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