散歩道<2335>
グローバル化の正体(2)・@文明史・一体化と多様性が同時に (1)〜(3)続く
しばらくこのグローバル化のテーマを続けたいと思います!
「グローバル化とは(いろいろなものをつないで)『一つにしてゆく』という運動です。市場も様々な基準も『世界基準」にむけて収斂(しゅうれん)していく。他方、『多様であることも』大切だと考えられるようになりました。グローバル化が進めば進むほど、自分たちの個性を大切にしよう、文化や風土や伝統を大切にしよう、と」
・・・・一体化と多様性の2つの流れは両立しますか。
「もちろん、一体化した全体は、多様なものからなりたっています。グローバル化にとって、多様性こそが本質なのです。なぜなら、多様性は地球が数十億年かけて作ってきたものだからです。森にも海にも多種多様の生命がいる。多様性こそが地球のアイデンティテイー(存在意義)です。そのことを我々は認識するようになった」
○ ○宇宙から考える
・・・・・ところで、川端さんは歴史についてしばしば視点の相対化を試みています。
「そうですね。ヨーロッパ中心主義的な歴史に対して、『海洋アジア』という視点を打ち出しました。西洋と東洋の間、それを『中洋』と呼びましょうか。インド洋や東南アジアの多島海です。すると、「大航海時代は、遅れたアジアではなく進んだアジア、文明交流圏としての海洋アジア=中洋に、『遅れた』ヨーロッパと日本が算入してアジアを追いかける、という姿が見えてきました」
「グローバル化の時代は、宇宙から考えたらどうでしょう。ボールのような地球を外から見たら、あらゆるところが中心になりえます。ローカルとグローバル化を両立させる。そういう視点です」
・・・・国家のありようも変わりますか。
「国家には三つの体系があります。一つは力の体系、つまり防衛力。もう一つは利益の体系、経済力です。にほんんは戦前は軍事力、戦後は経済力でやっtきた。これからは、三つ目の、価値の体系である文化力にシフトしていく。世界の交流人口は10億人といわれます。グローバルな交流のなかで、文化力のあrところが人々をひきつけます」
'08.3.24.朝日新聞・静岡文化芸術大学長・川勝平太氏
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