散歩道<1610>

                           政態拝見・ゴア氏の思い(3)        (1)〜(4)続く 
                      信念の対決・国会で見たい   

 ひるがえって日本である。例えば、久間防衛相のイラク戦争批判。大量破壊兵器があるとおもって開戦に踏み切ったブッシュ大統領に対し、久間氏は「間違いだった」と述べているが、政治家としての重い判断なら、その立場を貫いて欲しい。柳沢厚労相の「女性は子どもを生む機械」発言は論外だが、柳沢氏は、一定条件を満たす社員の残業をなくす「ホワイトカラ・エグゼンブション」が、労働と生活の新しいバランスつくりに必要だと主張していた。そうであれば、関係者を粘り強く説得する努力を積み重ねるべきではないのか。国と地方合わせて800兆円にものぼる借金を減らすには、消費税率の引き上げはさけられないと考えている与野党の政治家は多い子や孫の時代に膨大な借金を残すべきではないという信念があるのなら、訴え続けるべきではないか。参議院選があるから国民の受けがよくない政策はしばらく封印しておこうというのでは、あまりに見え透いた小細工である。

'07.1.30.朝日新聞

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