散歩道<1588>
大阪私立近代美術館コレクシヨンズ・佐伯祐三とパリの夢
('07.3.21)ここに飾られている作品は、大阪コレクションズの別の展示会場で、”大阪私立美術館・佐伯祐三とパリの夢”19世紀前半のモネー、ピカソ、シスレー、マルケ、ルオー、ロートレック、ボナール、藤田嗣冶、ユトリロやフランスの絵画や、また(ロートレックの)ポスターも(どこか日本の大正時代を思い出させる、どこかの展示会場で観たような当時の面影を感じさせられる作品が印象に残る)。カツサンドルの北方急行の列車の大きな車輪の絵は、これから大きく変わる世の中の期待をポスターに、描き込めたものであろう。これらの絵は、どちらかいうと明るい感じのものが多いが、佐伯祐三氏の作品はこれらの作品に比し、重く暗い感じのものが多い、彼は若くしてパリに2度行った。どうしても行きたかった背景には描き残したパリの情景があったのだろう。2度目に渡航した当時の彼は体調は十分ではなかった(30歳死亡)が、しかし精力的に絵を描き続けた。当時のパリはヨーロッパの新興国の出現や古いヨーロッパの街との鬩(せめ)ぎ合いの急激な世の中の変化の中で、いまの街の自然を、ありのままに時間、背景を集中して描いておきたかったのだと思う、描かれている町の様子は、美しいというよりも汚い酒場であり、仕事(職業)であり、工場であり、共同便所であったり、街の落書きであったり、文字とともに描かれている作品の自然の姿が私は好きだ。その背景は外国人の彼にとっては珍しく、日本がこれから進んでいく将来を予想した世界をそこに見つけ、絵にたくして自分の思いと共に、今の事実のままを日本に伝えたかったのではないかと思う。(私の勝手の判断です)
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備考:佐伯祐三氏に大きく影響を与えた言葉は”このアカデミック”という批判的な言葉だそうです。
