散歩道<1560>
歴史と向き合う・ナシヨナリズムを超える(4) (1)〜(5)続く
韓国の愛国心も問題植民地の悲劇見すえて 相互理解で対立克服
・・・・日本の植民地支配については。日本の植民地支配とはどのようなものだったのか、韓国人はどれだけ事実を正確に知っているのでしょうか。教科書で教わるのは、ひどい弾圧があったことのみです。植民地支配自体は言うまでもなく批判すべきですが、実際は階級や性差によって韓国人の日常生活における経験や思いは様々でした。そのような被支配者の思いの差異や、支配の実態をもっと細かく見ていく必要があります。
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・・日本の植民地支配が近代化を進めたとの見方もありますが。
「たとえデータのうえでそれが事実だとしても、近代化は様々なゆがみもうみました。それに目をつぶって近代化の功績だけを強調するのは間違っていると思います。何よりも問題なのは、そのような主張が、多くの場合、植民地支配を肯定することです。しかしたとえ豊かになり、いわゆる文明化したとしても、支配される屈従状態をいいとする人は居ないはずです」
・・・・韓国で感じるのは、近代化の目が日本によって摘まれたということです。
「植民地支配を単なる収奪とのみ見る見方にも問題はあります。現在の反日感情の背景には、解放後続いた愛国主義教育や日韓間の様々な葛藤(かつとう)があるのですが、一番深い原因は、植民地になったという経験自体にあります。日本の植民地支配を経験したことによるねじれ、ゆがみです。植民地になった国とならなかった国とで、その後の国の歩みが大きく違う。日本側には韓国のナショナリズムが異様に見えるかもしれませんが、そのことをぜひ考えていただきたいと思います。
'07.2.23.朝日新聞・韓国・世宗大副教授・朴裕河(パクユハ)さん
