散歩道<1536>
世界の窓・アジアの知的リーダたれ(1) (1)〜(3)続く
21世紀の国際社会をどのように見通すかという議論がなされて久しい。その論点の1つが総合国力の変化に伴うパワー・トランジション(移行)である。米国の覇権はいつまで続くのか、それに代わる台頭国家は出現するのか。ある米国のシンクタンクは、2020年の国内総生産(GDP)のトップは中国で、2位米国、3位インド、そして4位が日本と予想した。中国のGDPは、昨年も前年比10.7%
2兆6千億円と以前として驚異的な経済成長を続けている。00年に初めて1兆ドルを超えたが、当時は日本の5分の1強の経済規模でしかなかった。それがわずか6年間で2分の1を突破する勢いである。来年の北京オリンピック。10年の上海万博を考えれば、15年ごろには日本を追い越すという話も現実味が出てくる。権威ある英国国際研究所の最近の報告によれば、国防予算に参入されない軍事研究開発費。海外からの武器購入費などを加算し、購入平価換算で計算すると、中国の'06年軍事費は日本の約3倍の1220億ドルに達し、すでに米国に次ぐ世界第2位の軍事大国になった。
'07.2.21.朝日新聞・早稲田大学教授・天児慧(あまこさとし)氏
関連記事:散歩道<1041>世界の窓・人間性育み「魅力ある国」に(1)〜(2)、<1180>世界の窓・幕末の志士から何を学ぶか(1)〜(3)、<1533>世界の窓・日本外交再生のシナリオ(1)〜(3)