散歩道<1528>
講演会・原風景はみんなの宝物・文化的背景を考える (1) (1)〜(2)続く
明治時代に日本に来た外国人は日本には、自然が素晴らしい、生命力があると感じたようである。
外国人は日本を美しい瀬戸内海をイメージとして(地中海と比較し)描いていたようだ。最近、外国人で、長寿の国、日本に住んでみたい、という人が世界には多い。日本人は自然とともに生きる、自然に対して感性高く、好奇心が強い国民である。日本人には美しさをめでる、景色を見ると心わくわくの感じを持っている人が多い。しかし、外国人には紅葉、桜、春のよさが解らない。その日本は今、開発などで古いものをどんどん壊してきた、老人と古いものが新しいものにとって代わられている、古いものを大切にすることは、自然を大切にし、老人を大切にする心に通ずる、開発とは古いものを壊すことであり、壊した場合、生きるエネルギーが出るのか、疑問である。私は古いものを新しい物(大きな建物)の中に入れることにより、何とか残せるのではないかと提案している。(卵型の中に入れることができたら、一旦壊すと再生は不可能だからだ)。
子供のころの神戸の町の風景は、ハーバ・ランド、トアロード、北野町、異人館が面影として焼きついている。その神戸を、花の多い町、美しい町にしてみたい。瀬戸内海の香川県直島は、石材がけっずり取られた結果、上空から見るとほぼ8割方樹木がなく、はげ山になっている。島全体が荒れて、草木がない島になってしまった。この島を木がいっぱいの元の状態にもどしてみたい、生きている喜びを感じる町にしたい。植樹に取り組んだ結果、8年で木がいっぱい茂っている島にもどりつつある.今、 直島は15年前1500人、今3000人が住んでいる。”直島に美術館(全館地下)を作ろう”、世界から新しい美術を目指す芸術家の作品で一杯の島にしよう、世界のアーチストが作品を展示している。
'07.2.25.講演会・基調講演「原風景はみんなの宝物・文化的背景を考える」・建築家・安藤忠雄氏
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備考:この講演内容・パネルディスカッションは、'07.3.4.朝日新聞に発表になるようです。