散歩道<1479>

                   経済気象台(120)・実践・割れ窓理論と成果            

 安心、安全な町つくりを進めるため、大阪ミナミ、キタの繁華街が立ち上がった。街の浄化作戦は東京・新宿歌舞伎町などでも展開されているようだがミナミの場合は異様な風俗店無料案内所の点在や無秩序な駐輪、スプレーによる落書、強引な客引き、チャッチセールスなえど、一般の市民が夕方になると横道に入るのを躊躇するほど、街が荒廃している。このためミナミ地区では昨年、歓楽街環境浄化推進協議会(岡本会長)を形成し、迷惑防止条例の改正、合同パトロール(月一回)による風俗案内所のたて看板の撤去などを目標に活動を始めた。まだ10ヶ月たっただけだが、条例の改正、看板の自主規制のほか、「アメりカ村」の落書き300ヶ所以上の完全消去と、成果をあげつつある。一方、大阪商工会議所(野村会頭)では犯罪の少ない都市づくりを目指して昨年11月「割れ窓理論実践ガイドブック」を冊子にまとめた。それによると、割れた窓ガラスを放置したままにしていると、誰もが地域への関心を薄れさせ、落書き、自転車の放置、ゴミの散乱など無秩序な状況になり、犯罪が起りやすくなるというのである。アメリカの犯罪学者の理論で、かってこの理論を適用したニューヨークは軽微な犯罪をとりしまり、治安の回復に成功しているという。大商はミナミのほか、キタ地区での落書き、落としなど、その実践に務めている。また、今月初めには知事、市長、府警本部長、主要経済団体長などオール大阪のミナミ活性化協議会が結成され、安全な街つくりのアピールを発表した。先の岡本会長は、成果についてここの商店街、町内会がバラバラに実施するのではなく、ミナミの「活性化」をどう進めて行くかが、次の課題と話している

'0612.28.朝日新聞

関連記事:散歩道<404>発想変化の時代・1000本の桜を植林(大阪)、<417>新年・日本の皆様へ<505>大阪病民の力で三セク黒字に、<680>安藤忠雄さんからあなたへ<1729>安藤忠雄さんに聞く・大阪に明日はない(1)〜(3)