散歩道<1363>

                   世界の窓・選挙に際し、わが友、米国よ(3)               (1)〜(3)続く

 いまイラクを取り巻く混沌を考えると、シュレーダーの助言が見過されたことは残念だ。かれは「米国にイラク戦域から離れるよう進言するときがやっときた」と書いている。欧州人は、米国の選挙に候補者を持たない。中間選挙で共和党か民主党のどちらが過半数を制しても無縁で、心配は別のことである。私たちはホワイトハウスに米国人が帰るべき場所として理想とする「丘の上の町」を実現する男性(あるいは女性)を望んでいる。
米国の友人たちは、常に間違いや失策を正すことができた米国の回復を信じている。トーマス・ジェファーソンが1798年,第3代大統領になる3年間前に、扇動罪の採択を憂えて友人に書いた手紙を思い出そう。「もう少しの辛抱で、魔女たちの支配が終わり、呪文が解かれる。人々は見る力を取り戻し、原則ある政府を回復する。私たちが精神的に傷つき、戦争の恐怖と巨額な債務を背負い込むのは事実だ。辛抱せねばならない。失った原則を取り戻す機会は来る。なぜならこれは、原則を争う戦争だからだ。

'06.11.8.朝日新聞・独ツァイト紙元編集主幹・テオ・ゾンマー

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