散歩道<1317>
                       
                          講演会・韓流の思想的意味
                今回の講演は冬のソナタを通して日本や韓国の現状を報告されたものです。

1、NHKで最初に(冬のソナタ)放送された時は全然反応がなかったが3回目ぐらいから、この映画で一番影響を受けたと思われる40歳代の女性が中心に、
ぺ・ヨンジュが素敵だと言うし(この発想は、ハンカチ王子・早稲田の斎藤投手にも通ずるという)30〜70才の女性から、NHKにものすごい数の投書が来るようになった。近代(モダン)社会は目標を持って生きていく時代で、今までは主体をもって生きてきた、そのことが正義であり、働くものが報われる社会である。それがアイデンティーテーであった。

2、近代(ポストモダン)は
(テレビや、メディア)個性のまんま発揮しようとし、つまらないもの(トリビアン)だけが目立つ放送(視聴者の意見・民放?)など。皆がバラバラに動く社会、時代思想がぐるぐる回っている(終わりなき信条?)。目標とするものがなく、いつまでも大人になりきれない社会、そのことが大量破壊、男女の差別につながっていると思う。見方を変えれば、物をつくるというよりも記号で物事を判断する時代であり、それから今、抜け出したいと思っている社会です。近代(プレモダン)の人間には、今の若い人たちの言葉についていけず、感情輸入できないのです。関連記事:散歩道<450>-18.情報化時代は何でもイメージと記号化する。

3、しかし、この映画(冬のソナタ)を観て一気にさまよえる力を目覚めさせてくれた。それは、
愛の本質や家族の絆の大切さ、北極星(ポラリス)は、いつも同じところに在り変らないという思想(儒教の教え・信条)に気づかしてくれた。政治の要諦は世の中には絶対に変らないものがあることを示すことこそが大切だと思います。

4、マハティール首相:以前、日本に学べといった。この映画は、昔のよき日本の時代を思い出させてくれた。しかし、今、日・中・韓は近代化を背負いすぎた。今の大学生は、日本でも韓国でも授業で古典
*1読まない。

'06.10.17.講演会・「韓流の思想的意味ープレモダン、モダン、ポストモダンの越境ー」京都大学助教授・小倉紀蔵氏

関連記事:散歩道<357>冬のソナタ日本人・韓国人から見て(1)<358>冬のソナタ・韓国側から見て(2)<359>冬のソナタ日本人・韓国人から見て(3)、<366>冬のソナタグランド・フイナーレ、<328>吉田秀和様・物には決まったよさはなく・*1古典について